第14回N-Pネットワーク研究会
2018年3月20日(火) @ ホテルプラム
2018年3月20日(火) @ ホテルプラム
当院は、2017 年 6 月に湘南東部圏域の認知症疾患医療センターに指定されました。
認知症疾患医療センターは、新オレンジプランにて全国で500ヶ所の整備が目標とされ、
鑑別診断・専門医療相談、地域への情報発信、医療従事者への研修、
医療介護 連携のための協議会開催等が事業内容となっていますが、
具体的に求められる内容は 各医療機関や地域の医療等によって異なると感じています。
1 年弱の当院の取り組み と、見えてきた課題についてご紹介いたします。
講演概要
社会の現代化は生活基盤を個人単位のものとし、そこに少子高齢化と脱病院化が進
んだことで、人生の最終段階は孤立、無縁化する傾向が強まった。当事者にとって、
看取りを巡る不安は死後の処遇(葬儀から墓まで)についての不安と一体である。
し たがって「最期まで安心して住み慣れた地域で過ごす」という地域包括ケアの理念を 実現するには、
死ぬまでのことだけでなく死んだ後のことまで包括してケアする必要 がある。
そこでは、個々の当事者の生と死の居場所をコミュニティのなかに与え根づ かせるような
方向性が望まれる。そのなかで、認知症当事者には一般の当事者と異な る固有のニーズや問題が
あるだろうか。認知症当事者だからこそできることはあるだ ろうか。
本講演では、「ゆりかごから墓場まで」が社会保障であるという観点から、
認 知症当事者の生と死をどのように社会につなげていけるか、考えてみたい。
【参考文献】
橳島次郎『これからの死に方 葬送はどこまで自由か』平凡社新書、2016
同 「死んだ後まで地域包括ケアを」『時の法令』2032号:2-3、2017
代表世話人
・内門 大丈
・馬場 康彦
副代表世話人
・井上 祥
・水間 敦士
・小阪 憲司(横浜市立大学 名誉教授)
・繁田 雅弘(東京慈恵会医科大学 精神医学講座 主任教授)
・瀧澤 俊也(東海大学医学部 内科学系神経内科学 主任教授)
・平安 良雄(横浜市立大学 精神医学教室 主任教授)
・水間 正澄(昭和大学 名誉教授)
・村山 繁雄(東京都健康長寿医療センター 神経内科 部長)
・ヤンセンファーマ株式会社